BLOG ブログ
2020.12.11
バリアフリーリフォームのポイント
今は不都合なく暮らしていても、
将来、家屋にバリアフリーが必要になるときが来る場合もあります。
家屋にバリアフリーの設備があることで、
家族と一緒に暮らしていくうえで安心感が増すこともあるでしょう。
しかし、まだ必要ではない段階で、
具体的にどのようなことを行えば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
今回は、バリアフリーリフォームを行う上で、押さえるべきポイントについてご紹介します。
今からできるバリアフリーリフォームとは
バリアフリーといっても病気の種類や不自由な身体の部位によって、
必要とされるものが様々となります。
そのため、必要に迫られないと、取り掛かりにくいという特徴があります。
例えば、ご家族が元気なうちに階段昇降機を取り付けたとしても、
階段が狭くなるだけの場合もあります。
かと言って、なにもしないというのでは、
いざ必要となったときに慌ててしまうことも考えられます。
今からできるバリアフリーとは、将来を見据えて、
今の生活に影響が少ない範囲で準備することを意味します!
例えば、段差をなくす、浴室のタイルを滑りづらい素材にすることなどが挙げられ、
今の生活に影響が少なく、万が一ご家族が車椅子で移動することになっても、対応ができます。
また、浴室のタイルを滑りづらい素材にすることで、足腰が弱くなったとしても安心です。
将来、手すりをつけることを想定して廊下の壁に下地材をつけておくこともおすすめです。
当面は廊下を広く使用でき、必要な時にすぐに手すりをつけることが可能です。
このように、将来に備えることができるリフォーム例はたくさんありますよ。
バリアフリーリフォームのポイント
将来に備えたバリアフリーと言っても、
具体的にどのようなリフォームをすれば良いのでしょうか。
バリアリフォームの具体例とそのポイントについてご紹介します。
手すりを取り付ける際のポイント
バリアフリーリフォームの代表的な工事として、手すりの取り付けが挙げられます!
一見シンプルに感じますが、手すり一つとっても、
取り付け位置や、高さを考える必要があります。
たとえば、右利きだから右手でつかみやすい位置に手すりをつければいいというものでもなく、
病気によっては右半身が動きにくくなる場合もあります。
また、お子様が小さいうち、大人のための手すりをつけてしまうと、
ちょうど、子供の頭の高さに手すりがくることになり、思わぬ怪我につながってしまうことも。
このように、手すりは簡単に見えて、
取り付けるタイミングや位置決めがかなり難しいとされているのです。
そのため、すぐに手すりをつけずに、下地材の設置に留めておくことをおすすめします。
下地があることで、必要になったらすぐに手すりを取り付けることが可能となります。
スロープで段差を解消する
普段は気にならない段差も、足が不自由だったり、車椅子の場合には障壁となります。
このような段差はスロープを取り付けることで解決できる場合が多いです。
大がかりな工事をしなくても、ミニスロープでも効果が期待できますよ。
スロープが滑らないようにしっかり確認して取り付けることが大切です。
浴室の段差はスノコで解消する
脱衣所と浴室のタイルの間にも段差があります!
この僅かな段差に足をとられて転倒につながることも考えられるため段差をなくす必要があります。
段差は浴室タイルにスノコを敷き詰めることでも解消できますが、スノコがすべる危険もあるため、
スノコの裏に滑り止めをつけておく等の工夫が必要です!
また、スノコがずれて動かないよう、隙間なく敷き詰めることが大切です。
そして、スノコは掃除のために取り外すことも多いため、
掃除がしやすいよう、分割タイプの導入がおすすめです。
洗い場にスノコを敷くことで、冷たいタイルにじかに触れることも無くなりますよ。
床はすべりにくくする
年齢を重ねたり、病気等でどうしても足元がおぼつかなくなることもあるかもしれません。
その様なときに備えて、フローリング素材は滑りにくいものおすすめです。
また、万が一転倒しても怪我につながりにくいよう、柔らかい素材にすると良いですよ。