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2021.03.12
部屋の使い勝手やイメージを大きく変えることのできる建具

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最近は「建具屋」という言葉を聞かなくなりました。
建具とは、部屋の仕切りとして取り付けられた開閉式の設備のことです。
引き戸やドア、障子、襖などが建具になります。
建具は取り外すことができるため、複数の部屋を一つの空間として利用することが可能になります。
また、部屋のイメージを変えられるのも建具です。

引き戸
引き戸とはその名の通り、引いて開ける建具のことです。
引き戸の種類は大きく分けて「片引き戸」、「引き込み戸」、「引き違い戸」の3つになります。

①片引き戸
左右のいずれか片方に控え壁を設けます。
②引き込み戸
壁の内側に引き戸を格納する戸袋を設けます。
扉が完全に戸袋の中に隠れます。
③引き違い戸
2枚以上の扉で構成され、壁に引き代を設けません。
扉を開け放したとしても、扉がどこかに残ります。

引き戸のメリット
引き戸のメリットは、扉を横にスライドするだけで良いため、ドアよりも体の動作が少なくて済みます。
開け閉めが容易で、開け閉めに要する空間も小さくできます。
また、10~20cmだけ開けておくということができるため、家の中の風通しにも有効的に使えます。

引き戸のデメリット
扉を閉めた時の気密性がドアに比べると少し落ちます。
従って、音などが周りに漏れやすくなります。
また、引き戸を動かすためのレールを設けるため、開け閉めの時に音が出ます。
その他、引き戸の場合は壁のスペースを取るため、電気のスイッチやコンセントの取付け場所が制限されます。

ドア
建具の代表とも言えるのがドアです。
一般的にドアと呼ばれていますが、建築の世界では「開き戸」と呼ぶことが多くなっています。
ドアはデザインや種類が豊富になっており、取っ手などのパーツにも色々なものがあります。
なお、2枚の扉を使ったドアを「両開き戸」、または「観音開き戸」と言います。
収納部屋などによく使われています。

ドアのメリット
ドアは気密性が良いことで、音や臭いが部屋の外に出ません。
そのため、テレビを見たり、音楽を聴いたりする部屋にはドアが適します。
また、好みのデザインを採り入れられるため、部屋のイメージに合った装飾のドアを選択できます。
このように、ドアには部屋のインテリアという側面もあります。
その他、価格においては、引き戸よりも安価に造ることができます。

ドアのデメリット
ドアを開ける際に可動域(開ける空間)が必要になり、また引き戸と比べると開けるために大きな動作が要ります。
従って、内開きのドアの場合は可動域が部屋の中に無駄なデッドスペースを作ることになります。
また、外開きのドアだと、廊下を歩いている人にぶつからないようにしなければなりません。
さらに、外開きのドアは荷物を持って部屋に入る時に、扉を開けるのに手間がかかります。

折れ戸
近年、増えてきている建具が折れ戸です。
クローゼットやバスルームに設置されることが多くなっており、全体を大きく開けたい時に使われています。
特に、バスルームは折れ戸が大きな効果を発揮します。
バスルームは部屋自体があまり大きくないため、引き戸は使えません。
また、ドアの場合も外開きではなく、内開きにすることが多くなります。
ところが、内開きにした場合、高齢者などが中で具合いが悪くなって倒れた時に、ドアが体にぶつかって開けられなくなります。
折れ戸の場合は2つ折り、3つ折りにたためるため、ドアを開けるためのスペースが小さくて済みます。
バスルームに欠かせないのが折れ戸です。

まとめ
一言で建具と言っても色々な種類があるため、それぞれの建具の特性を活かした使い方が大切になります。
なお、建具は面積の大きいものが多いため、部屋の印象を左右することになります。
部屋のインテリアに合わせて建具を選択することが重要です。