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2021.09.10
新築に土間コンクリートを施工する注意点

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新築を建てる時に外壁や内装のデザインばかりに力を注いで、外構が後回しになってしまいがちです。
玄関ポーチや駐車スペース、アプローチは、意外と訪れる人の目につきやすい部分です。
また、滑りにくい素材や仕上げがあり、そこも選定ポイントになります。
今回は、新築に土間コンクリートを施工する注意点についてご紹介します。

1.新築の外構に土間コンクリート
新築を建てる時、玄関や駐車スペースの床となる資材を選定します。
代表的な資材がアスファルトと土間コンクリートの2つです。
アスファルトは、施工方法が土間コンクリートに比べると簡易的になり費用が安く抑えられますが、熱を吸収しやすく夏場は高温になるというマイナス点があります。
また、耐久性も比較的短く、土間コンクリートに比べると機能面で劣ります。
土間コンクリートは、アスファルトに比べると施工費用は高くなりますが、機能の面では全体的に勝っています。
ただ、アスファルトに比べて滑りやすいので、仕上げに工夫が必要です。
土間コンクリートの仕上げには、表面がツルツルの方法と刷毛を使いざらついた表面に仕上げる方法があります。
表面がツルツルだと水やゴミが残りにくく、お手入れに手間がかからないのが利点です。
ただ、滑りやすいというデメリットもあります。
そのため、新築で玄関まわりやアプローチを施工する際は、滑りにくいざらつきのある施工を選ぶのがベタです。

2.勾配と地盤と紫外線も耐久性に影響する
土間コンクリートは、砕石の上にコンクリートを流し固められていきます。
ただ、コンクリートは温まると膨張し冷えると伸縮しやすい特徴があり、夏は膨れ上がり冬に縮むを繰り返し、亀裂が入りやすくなります。
そのようなこともあり、新築を建てる時はワイヤーを入れるなどして膨張や伸縮を抑える工夫がされるのが一般的です。
土間コンクリートは耐久性の高い資材になりますが、施工の工程や環境によって本来の耐久性よりも短くなってしまうこともあります。
新築を建てる時に地盤が弱い土地を選んでしまった場合、地盤がしっかりしている場所よりも亀裂が入りやすくなり、耐久性が短くなるおそれもあるので注意が必要です。
また、施工の段階で勾配がないとうまく雨水が流れずに資材の老朽が早まる可能性もあります。
そのため、新築を施工する前に水がうまく流れる勾配であることを確認しておかなければなりません。
また、紫外線の影響も耐久性に左右されます。
直射日光が当たる場所は早く老朽する場合があるので、こまめにチェックしましょう。

3.本来の耐久性のためにお手入れも重要
土間コンクリートを用いて新築を建てた後は、お手入れも要です。
お手入れを怠るとそれが耐久性に影響を及ぼすと思っておきましょう。
一般家庭の土間コンクリート洗浄で必要なのは、デッキブラシです。
プールを洗浄するようにデッキブラシを使って汚れを落としていきます。
刷毛で仕上げるとその部分に汚れが溜まりやすくなるので、それを洗い流す事を意識しながら洗浄しましょう。
洗剤は普通の中性洗剤を使います。この際気をつけたいのが酸性ではないことです。
酸性はコンクリートの表面にダメージを与えてしまうおそれがあるので避けましょう。
中性洗剤でなかなか落ちない場合は、高圧洗浄が必要になるケースもあります。
ただ、高圧洗浄は圧力が高く使用上の注意点がいくつかあるので、事前に確認しておかなければなりません。

新築で玄関まわりやアプローチ、駐車スペースに土間コンクリートを使う際は滑りにくい仕上げを選びましょう。
また、土間コンクリート本来の耐久性を維持するために、勾配や地盤の確認も必要です。
お手入れ方法も左右されるので、正しい洗浄方法で汚れを落としましょう。