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2023.08.18
新築住宅のキッチン事情 使い勝手をまずは確立しておこう
新築住宅を建てる際にこだわる方が多いキッチン。新築だからシステムキッチンのパネルの色や収納について、いろいろと考える楽しみもあります。
ですが、キッチンのデザインやレイアウトを考えるまえに、まずイメージしてほしいのは「調理工程」についてです。キッチンの型と空間レイアウトのポイントを知ったうえでレイアウトすると使い勝手が格段に良くなります。
では、ひとつひとつポイントを見ていきましょう。
まずは調理工程をイメージすること
新築住宅ですから、まだ仕上がっていない状態のキッチン。使い勝手を考えると、調理工程が肝心要になります。どうしてもオシャレで人気、デザイン性の高さが好評となるオープンキッチンタイプを選ぶ方もいます。
開放感にあふれるオープンキッチンは魅力的にうつるでしょうが、何も考えずにコンロやシンク、食器棚を配置してしまうと調理する際に使いにくく感じてしまいます。料理をする際の工程をまとめてみました。
・冷蔵庫から食材を取り出す
・シンクで洗う
・調理台で食材を切る
・コンロで調理する
・その間に食器棚から食器を取り出す
・できあがった料理を食器に盛り付ける
・ダイニングテーブルやリビングに運ぶ
という流れが一般的です。これらの工程をスムーズに行うためには、コンロやシンク、食器棚やキッチン家電を適切な位置に配置しておくことがポイントです。
この位置関係については「動線」まで考えるとなお良いでしょう。作業を進めやすい適切な空間を確保したうえで、レイアウトしていきましょう。
タイプ別でチェック
新築住宅に採用するキッチンのタイプは大きく以下になります。
I型キッチンの場合
横にシンク、調理台、コンロが一直線に配されているので、動線は長くなりやすく、移動距離がネックに。中古住宅にもっとも多い壁付けタイプで、逆に新築住宅には少ないタイプです。
II型キッチンの場合
I型が平行に2列並んだキッチンです。I型に比べると作業動線が短く、使い勝手の良いキッチンの代表型です。
L型キッチンの場合
L字になるように設置されたキッチンで、動線もL字に描かれるのが特徴的。収納や作業スペースを確保しやすく、省スペースの間取りに最適です。
アイランド型
新築住宅にもっとも人気のあるオープンスタイルの型で、I型キッチンを独立した形状に仕上げたタイプです。キッチンに壁がなく、ぐるりと囲んで作業を進められます。工事(施工)難易度高めです。
なお、オープンキッチンの場合、動線が短くなりすぎると作業スペースを確保しにくくなり、不便さを感じる可能性もあります。II型キッチンの場合には、通路幅が広すぎたり狭すぎたりすると使いにくくなってしまいます。
新築では使用感がいまひとつ掴めないまま内装工事に入るので、通路幅を選択する際には、使用する人数や体格などを予測して決めていきましょう。
このようなデメリットも、冒頭で伝えたようにキッチンのレイアウトを考えるまえに、「調理工程」についてイメージできれば問題が生じません。
加えて、新築住宅での暮らしにおいて自分たちのライフスタイルに合わせて落とし込んでみるのもおすすめです。
たとえば、料理をしながら子どもの様子を確認したり、友人を招いての食事の際も準備しながら会話をしたいならオープンキッチンのほうが便利です。
反対に、匂いや油汚れが気になったり、料理に専念したいのならクローズキッチンにするのも良いです。
おわりに
新築ではデザインやレイアウトに目が向きがちになります。しかし、新築時から使い勝手が悪いとキッチンに立つことにストレスを感じたり、リフォームせざるを得なくなることもあります。この記事が少しでも参考になれば幸いです。